〜 物に執着の残る霊 〜

(2009/5)

ある女性からのご相談で、近所に住んでいた身寄りのないご夫婦が最近相次いで交通事故で亡くなられてからの霊現象に困惑しているとのことでした。

ご相談に来られた女性と亡くなったご夫婦と親交のあった友人数人が、夫婦の霊がそばにいるみたいで、何か怒られているような感じがして毎日気持ちが悪く、それぞれの家で物音や話し声が聞こえてきたり、棚のものが自然に落ちたりなどの怪奇現象が起こり毎晩亡くなったご夫婦の姿が現れたそうです。 その現象に悩まされているうちの一人の女性が私の所へ相談に来られたのです。

霊査してみると、確かにご夫婦の霊ですが、いまだにこの世に執着を残していて、生前こつこつと集めた家財道具があり、自分たち夫婦が死んでから家財道具の高価な物は、「相談者と友人とで分けていると言ってくるのです」。 そこで相談者に伺うと、「そのとおりで、間違いはありませんが捨ててしまうのももったいないので」ということでした。

このご夫婦は贅沢もせず、謙虚に生きてきたが楽しみは高価な家具をいくつか買って、楽しんでいたのです。そのためにご夫婦が物や家具に以上に執着が強くなってしまった。 子供もいないし身よりもない夫婦の思いが残ってしまったのでした。

そこで私は霊現象を起こしていた家を一軒ずつ回り、一部の家具はお焚き上げをしてもらい、残すものには念を祓い、やっとすべての家の霊現象を静めてきました。 最後の家では一人の方に浮霊現象がおこり、ご夫婦の霊が出てきて深々と頭をさげ、「ありがとうございました」と皆にお礼を言ったのです。 それが最後で霊現象はおさまりご夫婦の霊が出てくることはありませんでした。