〜 恨みごとも消えて成仏したおばあさん 〜

(2016/7)

年を重ねてくるといろいろなことを経験してきたなあ、と思います。
よく乗り越えて生きてこられたという局面も何度もありました。

そのさまざまなことが、いまの私をつくりあげてくれました。
上を見ればきりがないですが、
少なくても、いまの自分の心には満足しています。
恨み辛みもないという点では、穏やかでもあります。

30年近く前でしたが、
親しくしていたご近所のお婆さんが、
よくお嫁さんに八つ当たりのように怒ったり、
人への恨みごとを言っていたのです。

多少認知症もありましたが、それでも、そこのお嫁さんはいつでも笑って、
「はいはい、そうなの? わかりました」と
よく聞いてあげていました。

そのおばあさんはそういうお嫁さんで
どんなに救われていたことかと思います。

それこそ亡くなってから本当に感謝を感じたのでしょう。
おばあさんの四十九日の法要もすんだ頃に
お嫁さんの夢枕にあらわれて、
きれいな若々しい姿のおばあさんが、お嫁さんに手を合わせて、
何度も何度も頭を下げて笑顔で消えていったそうです。
お婆さんは、恨み言も消えて成仏されたのでした。